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ドラマチック・ツール

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2009年のツール・ド・フランスが終わりました。

ランスの5連覇から見始めたので、今年が7年目。今まででいちばん面白く、感情移入しながら見てしまった3週間になりました。

その大きな理由は、やはり日本人選手が2人出場し、シャンゼリゼまで完走してくれたこと。それまで、「日本人の主人公がツールに出場する」という設定の漫画を読んでは、「こんなに簡単にいかないのに......」と辟易していたというのに、別府選手と新城選手は漫画以上の偉業を軽々となしとげてしまったのです。

J SPORTSの解説の栗村修さんも何度も感極まっていましたが、日本人選手がツール・ド・フランスに出場するというのは、やはり特別なこと。3週間の難コースを走り切る能力と精神力をもっているだけでは、この世紀のレースに出場することはできません。

そこに至るまでには、運も含めて、さまざまなハードルがあったことでしょう。もし出場できたとしても、「実力さえあればどこまでも走っていっていい」というレースではありません。そこには、チーム方針だけでなく、さまざまな思惑やかけひきや蹴落としや......いろいろな困難があったはずです。

その上での、「別府選手:総合112位」「新城選手:総合129位」は素晴らしい成績ですし、彼らがステージで見せてくれた頑張りは(特に最終日の別府選手!)、心に焼き付いて離れないことでしょう。

国際的なスポーツの舞台で活躍する日本人は少なくありませんし、彼らの活躍に勇気付けられることも多いのですが、今回の2人については、なんというか、特別な気がしました。サッカーファンなので、海外で頑張るサッカー選手たちについてもそれなりにフォローしていますが、ここまで心が熱くなる思いを味わったのは初めてというか......うーむ、どうしてなんでしょう。

来シーズン、ブイグ・テレコムやスキルシマノがどういう方針をとるのかはわかりませんが、彼ら2人はもうちょっとメジャーなチームへの移籍もありうるかもしれない......なんて思ってしまいます。

もっとも、ツールに出場できるようなチームに所属することが重要なので、メジャーチームに移籍しても出番がないなんてことじゃ本末転倒(別府選手だって、ディスカバリーにいる時にはメジャーなレースにはほとんど出られませんでしたし)。どんな形にせよ、来年も2人が(もしかしたらもっと多くの日本人が)フランスを駆け抜けることができるといいな~なんて思っています。

そうそう、彼らが出場してくれたおかげで、一般紙のスポーツ欄にも、毎日それなりのスペースを割いてツールの結果が載るようになったことも快挙でした。今日の産経新聞なんて、写真入りで2人の活躍をかなり大きく報じていましたし。日本ではまだマイナーな自転車レースの地位も、これをきっかけに少しは上昇するかな?


日本人選手の活躍をおいても、今年のツールはやっぱりおもしろかったのでした。

総合優勝を果たしたコンタドールに関しては、当初ライバルだと思われていた他チームのエースたちが次々と脱落してしまったせいもあって、わりと早い時期から「ほぼコンタで決まりでは?」と思いながら見ていました。最大の敵はチームメイトのランスかよ!?みたいな状況は、逆に緊張感があっておもしろかったと思います。

自転車生活を始める前に自伝を読んだせいもあって、私自身はかなりのランス・ファンなのですが、今回は「もうちょっとコンタを助けてやれよ」と思ったりして、けっこう複雑な気分でしたね(笑)。

ツール以前から、「ブリュイネールとランスは結託してコンタいぢめをしているのでは!?」なんて憶測したりもして......。実際にそうだったのかどうかはわかりませんが、とにかくあらゆるプレッシャーをはねのけての総合優勝は、本当に素晴らしい! 前回の優勝はある意味「棚ボタ」だっただけに、これで名実ともにツール王者になったわけですね。

来年のランスは、ブリュイネールを監督に迎え、自分のチームでツール総合優勝を狙うのだとか。38歳ですし、もうそこまでガツガツいかなくても......なんて思ってしまうのですが、そんななりふり構わぬところがランスらしいのかもしれません。

一時期は犬猿の仲だったランスとツール主催者側も、お互い仲良くすることがいちばん経済的にもメディア的にも効果的だと割り切ったのか、今回は友好的な関係を保っていたのも印象的でした。

ランスがいなくなってからというもの、ドーピングで選手が途中からいなくなったり、優勝したはずが剥奪されたりで、どうにもスッキリしなかったツール・ド・フランス。今回はそんなことがまったくなく、大きな事故(フォイクトは気の毒でしたが)もなかったことが、クリーンで明るく楽しいレースになった大きな要因だったかもしれません。

3大ツールの中でもダントツに中継技術が素晴らしく、映像もきれいで、沿道の応援を見るだけでも楽しく、ついでに日本でも長時間の生放送をしてくれる......こんなに恵まれた自転車レースは、ツール・ド・フランスだけです。来年もまた、この楽しさを味わいたいと思います。


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コメント(8)

私も日本人出場とあって例年になくレースの結果をチェックしたりしていました。二人とも見せ場を作りつつ完走も果たして、その他諸々も含めて今年のツールは結構なお手前でした。来年も二人が出場できるでしょうから、是非現地に見に行かねばと思う今日この頃です。

ところでツール山岳賞のスポンサーになっているフランス スーパーチェーンのカルフール、狭山店にはたまに行くのですが日本国内の店はイオンに買収されて本国とはほとんど縁が切れております。せっかく日本人出場で注目されているこの時期にツールのツの字も無いのか寂しいやら勿体無いやらです。

ランス、実は同じ歳なんですよ。
難病から奇跡の生還を遂げ、世界に君臨した彼がまだまだ挑戦をし続けるのならば、私もまだ何か出来るのではないかと思えました。少なくとも長生きのためにやっている自転車でレースへの参加はありませんが・・・。

かれの存在そのものが難病患者に力をくれるでしょう。

山猫の店主さま、コメントありがとうございます。

ツール、ぜひぜひ現地観戦してきてくださいませ。その間はお店がお休みでもガマンしますので(笑)。TVに映るような豪華なアピールを期待したいと思います。

カルフール、私もそう思いました。入会金が高いにもかかわらずコストコが成功しているようですので、同じく外資系のカルフールにも頑張ってもらいたいものです。

nekki5149さん、コメントありがとうございます。

ランスと同い年でいらっしゃいましたか。彼の自伝は、あきらめないこと、前向きでいることの大切さを教えてくれるものと思います。今回のツールでは若干「おとなげない」ところを見せたようなランスですが、それも彼らしいのかな~と思っています。

将来的には政治の世界へ行くような気がするのですが、どうなんでしょうね~。

シャンゼリゼの別府選手の逃げは感動でしたね。
最後の最後でカメラを独占状態。世界中に「BEPPU - JAPAN」を発信し続けました。ロードレース界での「JAPAN」アピールは本当に意義あることだと思います。
できたらヴェルタでも走って欲しいですが、ちょっと難しいかなあ。

くらわばさん、コメントありがとうございます。

逃げたのが早い段階だったので、あそこまで頑張ってくれるとは思いませんでした。後半になるに従ってどんどん調子を上げていったところといい、ステージでもいい成績を上げたところといい、別府選手はステージレースに向いた素晴らしい選手なのだということがよくわかりました。

来年もフランスを走ってもらいたいですね。他の3大ツールで走るところも見てみたい!

こんばんは。
ツール、終わっちゃいましたね。最初は3週間は長いなぁ~と思っていたけど終わってみればあっという間でした。
そして、期待以上の日本人2選手の活躍ぶり。本当に胸が熱くなりました。
私にとって別府選手は今まで「タック王子の弟」でしたが、これからは「フミの兄がタック王子」というように微妙に変化しそうです^^;
奇しくもトレックに乗る事になり、自転車の何もわからない時に「ただマイヨジョーヌ・・・」を読んでしまったので、やはりランスははずせません。これからも、応援しちゃいます。あっ、でもアンディも良いな^^

ハルルさん、コメントありがとうございます。

タック王子、弟さんとタイプが違うカッコ良さですよね。わが家では「若いころの加山雄三に似ている」とか言ってます(笑)。以前、栂池で至近距離から拝見しましたが、本当にカッコ良かったですよ(……とミーハーな……)。

アンディもいいけど、カベンディッシュもお気に入りです。ごひいきを見つけて楽しむのが、3週間飽きないコツですよね~。

今年は宇都宮に行かれますか? 私は久々に行ってみようかな~と考えています(ごひいきチームの試合がアウェイなので……)。

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このページは、みいこが2009年7月28日 21:59に書いたブログ記事です。

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