7月から、6歳未満の幼児ならば2人までを自転車に乗せてもいいことになったのだそうです。
それまでは「3人乗り」は「法律違反」だったのですが、あたりまえのように見かけていた光景だったもので、法律改正はさておき、今後も「3人乗り」は日常の風景でありつづけるのでしょう。
このニュースに伴い、各自転車メーカーが考案した「3人乗り用自転車」の映像も紹介されていました。で、そこに必ずといっていいほど付いてくるのが、「高すぎる」という「街の声」。
どれだけ高いのかとネットで検索してみたのですが、「5~6万円」といったところが多かったでしょうか。電動アシスト付きになると、12万円台くらいになります。
今まで、1万円の自転車に平気で乗っていた人にとっては「高い」のかもしれませんが、この価格って本当に高いのでしょうか? 不況とか子育てに金がかかるとかいろいろあるかもしれませんが、子供の命がいちばん大事ではないのでしょうか。
たとえば、「安いほうがいい」と、安全基準もクリアせず、保険にも入っておらず、いつ壊れるかもわからない粗悪な素材を使った中国製(←偏見かも。すみません)のクルマを買って、家族でドライブに行きたいと思う人はどのくらいいるのでしょう。
そんな厄介なクルマ、そもそも売られてないよ!と言われればそのとおりですが、自転車の場合は、このレベルの製品が平気で安売りされており、多くの人が「安い」とありがたがって購入しているのが現実です。
なんというか、世間一般の人は「自転車をナメてる」のではないかと思うのです。
以前、東大和市の郷土博物館の展示で見たのですが、大正時代の自転車の価格といえば、公務員の年収ほどもしたのだそうです。それから100年近くもたって、自転車はずいぶん安くなりましたが、安くなりすぎたせいで、自転車がクルマの一種であることを忘れてしまっているのではないでしょうか。
自転車だって、いったん事故を起こせば、ひとを死に至らしめることもあります。子供を乗せる自転車は、子供の命を預かっているのです。それを「高くて買えない」と文句を言うのは、「ウチの子が自転車から落ちて、頭を打って死んでも構わない」と言っているようなものです。
一方で、「自転車もクルマの一種」と定義する以上は、自転車に対してもクルマと同等の環境を整備していくことが必要だとも思います。
クルマの場合は、新車購入のほかにも、中古車やレンタカーといった選択肢があります。子乗せ自転車の場合は特に、こういうシステムが整備されれば、より使いやすくなるでしょう。3人乗り自転車を使いたい時期はほんの数年ですから、不要になったら下取りに出して、新たに「大人用+幼児用」の自転車に買い換えたりできると無駄もなくなりますよね。
クルマのための道路をつくるばかりではなく、自転車のための道路も整備してほしいですし、駐輪場だってマトモなものをつくってほしいし、どうせなら「エコカー減税」じゃなくて「クルマをやめて自転車だけにすると還付金」とかそのくらいやってくれたら素晴らしいんですけどね~。でも、「エコカー減税」なんて、エコとは名ばかりで、「もっとクルマを買ってね」というためのものですから仕方ないんですけど。
*参考*
これだけ機能があって安心設計で6万円台なら激安だと思っちゃうのは、私が金銭感覚がマヒした自転車乗りだからなのでしょうか。もっとも、私が自転車生活を始めた当初は、5万円のママチャリを「高い!」と思ってたもんなあ......知識がないって哀しいことです。





>3人乗り自転車を使いたい時期はほんの数年
そこなんですよね。地方自治体の3人乗り自転車補助金とかいう話もありますが、
元々地位の低い自転車を今までの安ママチャリと同感覚で買わせていい加減な整備で駄目にさせるよりは、TSマークの拡充と買い換え環境の整備の方が先ではないかと思います。雨ざらしのママチャリ整備するのにどんな手間が掛かると思ってるんだ、って誰に言ってんだか分かりませんが。
チャイルドシートのように3人乗り自転車も安全協会で貸出してくれれば助かるんでしょうが・・・・
自転車が車両であるというのを全ての人に理解してもらうには「運転免許制を導入(運転講習修了証を発行するとか)して定期的に更新する」ぐらい思い切ったことをしないとダメなんでしょうかねぇ。
難しい問題だと思います。
小隊長さん、コメントありがとうございます。
そういえば、「自転車だって整備しないとダメ」という意識は根本的に抜け落ちていますよね……。小隊長さんみたいなダンナさまがいらっしゃるご家庭ならばいいのですが、ほとんどの場合そうではないので難しいところです。
海が好きさん、コメントありがとうございます。
免許制は悪くはないとは思うのですが、そうなると「初めて補助輪をはずすことができたうれしさ」というものがなくなってしまうような気がするので、これまた悩ましいところです。
とはいえ、皆さん「子供のころの気分」のまま乗り続けていらっしゃるから、こんなに野放しな状態になってしまうのかもしれませんが。
今すぐなんとかとなると、レンタカーか残価設定型ローンとかになるんですかねぇ~?
ただ、耐用年数とか料金とか、うまくバランスさせないと回らなそうだし、難しそうですね。
まだヘルメットを付けないさせないバカ親も見かけますけど、警察はこの自転車の問題は取り締まるつもりなんでしょうかね?
個人的にはこういう進み方は嫌です。
私は免許制はだ~~い嫌いですが、海が好きさんのおっしゃるように揺らいでます。
団塊の世代がボケだす前に必要かもと・・・。
まぁ、ボケたら免許も法律も関係ないですけどww
ごぶさたしています。
本題とは外れるかもしれませんが気になった点をひとつ。
世間一般の方は「自転車をナメてる」のかもしれませんが
自転車屋さんで「(自転車について詳しくない)客をナメてる」方もけっこういます。
そういうことでいやな気持になって
「じゃあ安いママチャリでもいいじゃん」となってる部分はないのかしら?
自分の自転車購入の時、あちこちの自転車専門店(しかも有名チェーン店)をあちこち回りましたが
けっこう不快な思いをしましたからね。
私の背は低くて、確かに標準には足りないかもしれませんが
車屋であんな失礼なこと言われたこと一回もありませんよ。
こんな思いするんだったらママチャリでいいよ。1万円で買えるしさー
と思ってホームセンターのママチャリをながめたことも一度じゃありません。
まあ、これは一ママチャリ乗りのグチですが
話を本題に戻すと
ママチャリとスポーツ自転車について、別物であるという認識が為政者を含む多数の人々になく、
それでも同じ自転車としてひとくくりにされる、という現実がズレズレなんですよね。
そこをどう考えるか、どう対応するかということに追いついてないわけですが
3人乗り自転車に対しての法律によって、基準を満たした自転車に乗る人が増えれば
どんなに少しでも安全性の進歩ですから
そこはよかったよね、とニュースを見て思いました。
自転車も車である、という意識を強く持つのであれば
車のように安全基準を決めて
車検のように自転車点検を時期を決めて受けさせるとかいう制度もあってもいいかもしれませんね。
車の安心感というのは
メンテナンスが自分でできなくても点検をお任せできるプロがいて、
安全かどうかを定期的にチェックしてもらえる
ということもあると思います。
長レス失礼いたしました。
まめさん、コメントありがとうございます。
現実と法律が合っていないことはたくさんありますが、自転車関係はその最たるものなのかもしれませんね。免許制……は、現実問題として難しそうですし。うーむ。
しろいまちこさん、お久しぶりです&こちらにもお越しくださってありがとうございます。
おっしゃること、ものすごくよくわかります。私も長いこと、自転車屋にはひとりで入れませんでした。
今も、日々の自転車生活は基本的にママチャリですが、これを購入した近所のフツーの自転車店は、商売したいんだかしたくないんだかわからないような愛想のなさでしたし……。
私は運転しないのでクルマ関係のディーラーには行ったことがないのですが、接客などはさぞかしちゃんとしているのでしょうね。自転車業界はそういったところも改善していかないとならないのかも。
歩行者>自転車>自動車の優先順位をきちんと守った道路行政を行えば、コペンハーゲンのように皆自動車よりも自転車が「便利だから」使うようになると思います。
3人乗り自転車なんて、現状の車道でやったら間違いなくあの世行きですよ。
自転車なんて数千円という認識が出来てしまうと、10万円の自転車なんて信じられないと思います。
オートバイや自動車の代わりと考えれば相応の値段にも納得するでしょう。
ところで、私の場合は逆に原価90円のワイヤーを少し張り替えるだけで1500円も取られたり、パンク修理が1000円もかかるという経験をしたため整備を覚えました。
安全だからその価値はあるとはいうものの、1万円の自転車にそれは無いだろうと思って勉強を開始したところ、これがハマルのです。
下手でも手を加えれば応えてくれる。そんな整備の愉しみが自転車への興味を育ててくれました。
走行が楽しいと思ったのは、多摩サイや根川緑道のお陰です。
自転車がナメられるのは、道路が走りにくく不快で危険だからです。
多摩サイや多摩湖サイのように爽快なところが増えればその便利さを見直し、皆たくさん乗るでしょう。
そうすれば、アルミやカーボン製の方が軽くて快適ならその分皆がお金を出しますよ。
私は節約にも自転車は最適だと思っていますが、そんな倹約的精神から軽量バイクにはお金を出す価値を認めます。
nekki5149さん、コメントありがとうございます。
確かに、子供を2人乗せた自転車で車道を走れというのは、今の交通事情から考えると現実的ではないですね。子乗せ自転車もロードレーサーもひとくくりに「自転車」にしてしまうのがおかしいとも思うのですが、法律を作る人はそんなことは考え付かないのでしょう。
いろいろおかしいところはたくさんありますが、声をあげていくことが第一歩になるのかな……と最近思い始めたところです。