わが自転車師匠こと高千穂遙さんの初の自転車小説「ヒルクライマー」が出版されました。
![]() | ヒルクライマー 高千穂 遙 by G-Tools |
↑表紙イラストは、同じく自転車好きの寺田克也
ひとことでいうならば、すごく「地に足の着いた」自転車小説だと思います。
今までいろいろな自転車小説を読んできましたが、それらの主人公たちは、いわば「物語の中の世界」の住人たちでした。たとえば、プロの自転車選手であったり、命を狙われながら自転車に乗ったり、ものすごく恵まれた環境でレースをしてみたり......。私のような読者は、それをどこか遠くの世界のものとして読んできたのです。
でも、「ヒルクライマー」の登場人物たちは、すごく身近に感じられます。それは、私が著者と知り合いだからというわけではなく、読んでいただければわかると思うのですが、「こういう人、いるよね~」という人たちが物語の中で息づいているからです。
おまけに、小説の舞台もおなじみの場所ばかり。主人公たちが集う自転車店は高幡不動にあり、初めて走る道は多摩サイです。練習コースは、風張峠や奥多摩湖、ヤビツ峠といった、自転車乗りにはおなじみの場所ばかり。実際にその場所を何度も登った著者が書いているのですから、描写もものすごく自然です。
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